風向きと風の強さをレース計画に組み込む

強風となることが多い、千葉マリンマラソンに出場してきました。このレースを通じて、風向きと風の強さとのつきあい方を毎年学んでいます。

『風向きと風の強さ』をレース計画に組み込むことは、どの大会でも重要です。

単独走であれば、気にする必要はなく、ただ同じ頑張り具合で淡々と粘り強く走るのがベストです。
しかし、ほとんどの場合、まわりにランナーがいます。集団の力を最大限に活用する必要があります。そこで、風向きと風の強さを考えてからスタートします。


今年の千葉マリンマラソンは、やや風が弱い。風向きは例年通りに、往路は追い風で、復路は向かい風です。
このような状況のハーフマラソンでは、往路をやや速めに入るのがより良い。
復路は心理的に回りのランナーが先頭を走りたくなくなり、総じてペースが落ちるためです。

追い風の序盤は攻めつつも後半勝負する集団を探しながらの走りでした。
しかし、6km過ぎに、左折した際に想定外の向かい風。ここ何年も無かった風向きです。ちょうど私が単独になっており、8kmで追い付こうと考えていた集団と8秒差(40m)です。

向かい風で集団に追い付くことは難しいのですが、向かい風になった直後にはチャンスがあります。誰もが前に出たくなく、一時的に牽制に入ります。
追い付くならば、ここしかなく、すぐに追いかけたところ、すぐに追い付くことができました。
丁度追い付くタイミングで、ひとり積極的に前を引き始めたので、ギリギリ間に合いました。

ここから集団の後方で力を借り続けます。
10kmを過ぎ、向かい風に入ります。ここでも心理的に集団のペースが落ちる可能性が高いので、前に出る準備をしておきます。折り返して数百メートルでペースが落ちたので、引っ張りますと声をかけてすぐに前に出ました。

集団の人数が少ないときには、声をかけることが集団の力を最大化する上でとても大切です。一緒に牽制せずに前に突き進む気持ちを伝えることで、確実に先頭を交代しながら進むことができます。
集団の人数が減らないように上げすぎず、余裕のあるランナーが長く先頭を引っ張ります。

最後に考えるのは、どこでスパートをするかです。集団の力で進むよりも2~3人で競い合ってゴールに向かう方が速くなるタイミングがあります。

マラソンでも集団の力を借りることで速く走り、早くゴールできます。そこに風による心理面を加えると一層確実になります。

トレーニングでも心理的にきつい内容はあります。それを乗り越え続ける。
きついと思っていたけれど、乗り越えた。それが、レース中の心理面の強さになります。

今シーズンもあと少しです。一緒によろしくお願いいたします!!
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