駒沢公園での2000mのインターバル走の恐怖

2000mのインターバル走は、フルマラソンのみならず、長距離種目にとって重要です。レースのスピードよりも速く、スピード持久力を高めることができ、何よりも、苦しい時間が長い中でフォームを維持して押す必要があるところに、このトレーニングの価値があります。


1000mのインターバルの苦しい箇所を考えてみます。最初から苦しいことはなく、早くても400m付近。そうなると、苦しい距離は600m。
2000mは、この苦しい距離が1.8倍近くになります。それだけ長くなると、心も乱れて、フォームへの意識が低下しやすい。これがトレーニングとして大変素晴らしいのです。

ペース走の最後数キロ苦しいというのとも違います。ペース走1本であれば、苦しいのは1回です。2000mは、ギリギリまで苦しむことを複数回繰り返せます。

そして、駒沢公園で何故恐怖かというと、コース設定です。
それほど苦しくない序盤(400~850m)に強めの下り坂があります。ここでスピードに乗ることができ、脚に衝撃を十分に与えて、疲労させることができます。
そのスピードが出ているところでややきつい上りに切り替わります。しかも、ちょうど苦しくなり始めるポイントです。1400m付近でほぼ平坦になったように見えて、その先もゴールに近づくと微妙な緩やかな上り傾斜があります。ほぼ平坦ながら、序盤の下りによる疲労感と相まって、とにかくきつい。駒沢公園のランニングコースは、苦しく濃い2000mを行うために作られたと言えるほどです。

私も実施して感じましたが、中盤の上りできつさから視線が泳ぎ、頭が不安定になることがありました。そうなったときに、体が反り、接地時間が短くなり、上下動が大きい跳ねる走りになる。コース難度が高いので、気持ちの揺れが大きく、フォームの揺れも大きく、タイムが安定しませんでした。それだけ、心と技術を磨くことができます。


マラソンで結果を出すためにはやるべきであることは分かっていながらも、なかなか怖くて駒沢公園で行えないトレーニングでした。実際に行ってみてやはり楽しくなるほどに苦しかったです。またお付き合いいただけると嬉しいです!
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