川内優輝選手がボストンマラソンで優勝できたのは経験だけではない。抜群の実行力にある。
川内選手のボストンマラソン優勝に嬉しい気持ちでいっぱいです。
この優勝は、経験だけではない、もちろん単なる粘りや根性だけでもないと感じています。
◇計画性と実行力
以前、川内選手と二人で海外遠征に行ったときに、マラソン振り返りのノートを見せてもらいました。細かく描写されており、1つのマラソンから今後のマラソンに何を活かすのかを記録として残していました。記憶は薄れますが、紙に書くということがやはり重要だと思います。感情だけで走っていない川内選手の計画性を感じました。
前日の試走も同じで、細部まで確認をします。この詳細はもう昔になりますが、ランナーズ2015年1月号の記事にしていただきました。42.195kmの単なるコースチェックだけではなく、例えば折り返し地点も細かく確認します。大体このあたりではなく、(もう残っているわけも無い)前年大会の跡が無いかまで確認をしていました。このようにデータを収集して、成功率を高める努力をしていました。
レース後のケアも、私が過去出会ったランナーの中で、間違いなく一番計画的に行っていました。レース後のクールダウンが必要、アイシングが必要。それは分かっている、やっているというランナーは多いかもしれません。しかし、その実施タイミング含めて、まわりに惑わされず、確実に実施していました。
もちろん、この時もカレーでした。パースの街のカレー屋を現地在住の日本の方に相談して見つけました。
◇前向きな気持ち
公務員ランナーとして、実業団選手と比較して時間がない中で強化していますが、時間がないことへの嘆きは無く、とにかく前を向いています。勝負強さとは、前向きさだと思っています。苦しい中で、いかに自分に有利に物事を考えて、自分を押すか。
ボストンマラソンでは、悪天候の中、序盤から飛び出しました。無謀だと思う人もいると思いますが、これも私は計画的に行っており、気持ちは前向き、そして、ライバル選手の気持ちを揺らがせに行ったと感じました。一緒に遠征したパースマラソンでも勝負におけるスタートの重要性を話していました。自分の持ち味をこの気象条件で最大限に発揮する、他の選手の持ち味を最小にすることを考える。勝つことにすべてを尽くしていると感じました。
このメモは、レース後の振り返りのイメージです。(文字は読めないサイズにしております。ご理解いただけますと幸いです。)
要約版で2枚ほど書いていました。
◇経験だけで勝ったわけではない。
他のランナーが、川内選手と同じだけレースを繰り返し、経験を積んでも同じ結果にはなりません。特に川内選手のすごさは、「実行力」だと思います。
川内選手には、経験だけではなく、計画性と実行力、そして、強く前向きな気持ちがあり、それらが走力に掛け合わせられて、今回のボストンマラソン優勝に繋がったと思います。
一緒に遠征をし、同部屋で数日過ごしてとにかく学びが多かったです。
計画性があり、前向きだと思っているランナーは世の中にたくさんいると思います。しかし、それは自分の知る範囲の中で作られた基準で判断しています。その自分の知る範囲の中に、川内選手を含めた途端にその基準が変わります。私の基準は、川内選手によって変わりました。
◇足を守る
とにかく足を大切にして、足を守ることを考えているという強烈な印象を受けました。
それしか芝生が無いのにそこを走るの?!というほどに柔らかい路面を柔らかいシューズで走っていました。私も足を守ろうと、この遠征後にGT-2000を使い始めました。
どうしても速いシューズ(軽くて薄い)で気持ち良く走りたくなりますが、その気持ちよりも足を守ることを優先し、徹底する。私は川内選手ほどの実行力が無いものの”極力”GT-2000を使うようにしています。
◇最後に
川内選手の魅力は、速いだけではなく、やさしさです。地元への貢献もそうですし、遠征先でもそうでした。
レース会場で出会った日本人学校の先生からの依頼を受けて、翌日に日本人学校に訪問し、子どもたちとの交流を深めていました。
川内選手のボストンマラソンの優勝は、本当に嬉しいニュースでした。
「やるべきことをやるだけです」という川内選手が言っていたことを久しぶりに思い出しました。それが私のまだまだ甘いところ。日々精進です。
上記で紹介したシューズは、おすすめです。クッション性だけではなく、シューズ自体の左右前後のバランスにも優れています。
地面を叩くような走りでは前に進みにくいため、脚を押し込む感覚が自然に身につき、上下動比を抑えることにも有効と考えています。
この優勝は、経験だけではない、もちろん単なる粘りや根性だけでもないと感じています。
◇計画性と実行力
以前、川内選手と二人で海外遠征に行ったときに、マラソン振り返りのノートを見せてもらいました。細かく描写されており、1つのマラソンから今後のマラソンに何を活かすのかを記録として残していました。記憶は薄れますが、紙に書くということがやはり重要だと思います。感情だけで走っていない川内選手の計画性を感じました。
前日の試走も同じで、細部まで確認をします。この詳細はもう昔になりますが、ランナーズ2015年1月号の記事にしていただきました。42.195kmの単なるコースチェックだけではなく、例えば折り返し地点も細かく確認します。大体このあたりではなく、(もう残っているわけも無い)前年大会の跡が無いかまで確認をしていました。このようにデータを収集して、成功率を高める努力をしていました。
レース後のケアも、私が過去出会ったランナーの中で、間違いなく一番計画的に行っていました。レース後のクールダウンが必要、アイシングが必要。それは分かっている、やっているというランナーは多いかもしれません。しかし、その実施タイミング含めて、まわりに惑わされず、確実に実施していました。
もちろん、この時もカレーでした。パースの街のカレー屋を現地在住の日本の方に相談して見つけました。
◇前向きな気持ち
公務員ランナーとして、実業団選手と比較して時間がない中で強化していますが、時間がないことへの嘆きは無く、とにかく前を向いています。勝負強さとは、前向きさだと思っています。苦しい中で、いかに自分に有利に物事を考えて、自分を押すか。
ボストンマラソンでは、悪天候の中、序盤から飛び出しました。無謀だと思う人もいると思いますが、これも私は計画的に行っており、気持ちは前向き、そして、ライバル選手の気持ちを揺らがせに行ったと感じました。一緒に遠征したパースマラソンでも勝負におけるスタートの重要性を話していました。自分の持ち味をこの気象条件で最大限に発揮する、他の選手の持ち味を最小にすることを考える。勝つことにすべてを尽くしていると感じました。
このメモは、レース後の振り返りのイメージです。(文字は読めないサイズにしております。ご理解いただけますと幸いです。)
要約版で2枚ほど書いていました。
◇経験だけで勝ったわけではない。
他のランナーが、川内選手と同じだけレースを繰り返し、経験を積んでも同じ結果にはなりません。特に川内選手のすごさは、「実行力」だと思います。
川内選手には、経験だけではなく、計画性と実行力、そして、強く前向きな気持ちがあり、それらが走力に掛け合わせられて、今回のボストンマラソン優勝に繋がったと思います。
一緒に遠征をし、同部屋で数日過ごしてとにかく学びが多かったです。
計画性があり、前向きだと思っているランナーは世の中にたくさんいると思います。しかし、それは自分の知る範囲の中で作られた基準で判断しています。その自分の知る範囲の中に、川内選手を含めた途端にその基準が変わります。私の基準は、川内選手によって変わりました。
◇足を守る
とにかく足を大切にして、足を守ることを考えているという強烈な印象を受けました。
それしか芝生が無いのにそこを走るの?!というほどに柔らかい路面を柔らかいシューズで走っていました。私も足を守ろうと、この遠征後にGT-2000を使い始めました。
どうしても速いシューズ(軽くて薄い)で気持ち良く走りたくなりますが、その気持ちよりも足を守ることを優先し、徹底する。私は川内選手ほどの実行力が無いものの”極力”GT-2000を使うようにしています。
◇最後に
川内選手の魅力は、速いだけではなく、やさしさです。地元への貢献もそうですし、遠征先でもそうでした。
レース会場で出会った日本人学校の先生からの依頼を受けて、翌日に日本人学校に訪問し、子どもたちとの交流を深めていました。
日本とパースを繋ぐ情報マガジン・experth(エキスパース)より |
川内選手のボストンマラソンの優勝は、本当に嬉しいニュースでした。
「やるべきことをやるだけです」という川内選手が言っていたことを久しぶりに思い出しました。それが私のまだまだ甘いところ。日々精進です。
上記で紹介したシューズは、おすすめです。クッション性だけではなく、シューズ自体の左右前後のバランスにも優れています。
地面を叩くような走りでは前に進みにくいため、脚を押し込む感覚が自然に身につき、上下動比を抑えることにも有効と考えています。