トレイルランは、5000m強化にもマラソン強化にも有効である
例えば、3時間を越えるようなトレイルラン。3時間を越えるので、ペースは基本的にゆっくりとなります。楽しく景色を楽しみながらのトレイルラン。
■ トレイルランだけではマラソンは走れない
5000mの強化の要素があまり含まれていないのでは?と思われる方もおられるかと思います。トレイルランは楽しみながら、強化ができる素晴らしいトレーニング方法のひとつです。効果的にトレーニングに取り入れて頂きたいと思います。
■ 5000mの強化に繋がる
何も深く考えずとも、登りでしっかりと大臀筋などの大きな筋肉を平地よりも割合的に使うようになり、大きい筋肉の補強トレーニングになります。
それが、5000mのみならず、もっと長い距離にも短い距離にも良い影響が出てきます。
腕振りの引きを意識することで、更に効果は高まります。肘を前後に動かし、しっかりと腕を引くことで、胸をはり、腰が入ります。(腰が落ちていると、大臀筋が使いにくい)
腕回りの補強にもなりつつ、大きい筋肉の補強にもなり、これが幅広い距離に良い影響が出てきます。
■ 5000mという距離に特に効かせたい
単に同じペースで単調に走っていても5000mにダイレクトには効果が出てきません。(もちろん、上記の効果はありますので、5000mの強化にはなっています)
『登り+平坦』の区間を活用する
登りだけでのインターバルのようなランニングも良いですが、登りから平坦になる区間を活用すると、更に良いです。
登りで腕を力強く振り、大きな筋肉を動員して、きつい状態を作ります。仮想、5000mの頑張りどころを作り出します。そして、平坦で実際の5000mのスピード感、動きを出していきます。
良い腕振りと大きい筋肉の使い方を、平坦に馴染ませるトレーニングです。当然ながら、強度も5000m向きですので、おすすめです!
(登山者が多いところでは行わず、登山者が避けるようなちょっときついコースで行うとより良いです)
■ トレイルランだけではマラソンは走れない
トレイルランはマラソンのスタミナ作りにもなりますが、トレイルランだけで十分ではありません。
マラソンで記録を出すためのひとつのトレーニングであって、平坦なコースでのペース走やトラックでのスピードトレーニングも必要です。
技術的にもトレイルランを大半にすると、トレイルランには活きる転倒しにくい走り方になります。体が転倒を恐れて、トレイルラン用の腕振り、重心位置になります。
バランス良く、強化をしていただきたいと思います。