ヴェイパーフライ4%はフォアフットでなくとも効果が得られる
「ヴェイパーフライ4%はフォアフットで走らないと効果が出ないしょうか」という質問を頂戴することがありますが、答えとしては、フォアフット以外(ミッドフットやヒールストライク)でも効果を十分に得ることができます。
実際に、マラソン完走クラブのスタッフ陣で計測会を実施しましたが、フォアフット以外の選手もヴェイパーフライ4%による効果が確認できています。
■ ヴェイパーフライ4%の効果を引き出すポイントは「接地時間」にあり
着地の瞬間がフォアフットか否かがポイントではなく、シューズからの反発エネルギーを如何に前方に向けるかがこのシューズのポイントです。反発エネルギーを前方に向けるには「接地足が体の真下を通過してからの接地時間」を確保する必要があります。
「接地足が体の真下を通過してからの接地時間」が短いと?
接地足が体の真下を通過してから、すぐに接地足の踵が浮き始めて、地面を蹴ることになりますので、当然上方向に飛ぶことになります。(極端な例で、体の真下で踵が浮き、地面を蹴るとほぼ真上に近い方向にしか飛べません)
「接地足が体の真下を通過してからの接地時間」が長いと?
■ シューズからの反発エネルギーが脚の返しが速くし、楽にしてくれる
「接地足が体の真下を通過してからの接地時間」が長い。この時にヴェイパーフライの特徴、効果が発揮されます。固いプレートが体重を支え、エネルギーをため込んでいます。
離地の瞬間にプレートが戻ろうとため込んだエネルギーを放出します。接地足がそのエネルギーで前方に押し戻されるため、自分の力+プレートの反発エネルギーにより脚の返しが速くなります。プレートの反発エネルギーがあるため、楽に脚を返せます。
(従来のシューズですと、固いプレートが入っていないので、シューズにエネルギーをため込むことはできませんので、自分の力のみで脚を返す必要があります。)
■ 同一条件での計測で心拍数が抑えられることを確認
ヴェイパーフライと2社(AsicsとMizuno)のマラソン向きのシューズで比較する実験をしました。1000Mのインターバル走を、1本毎にシューズを履きかえて計測します。スピード、ピッチ、ストライドを固定し、風向きの影響なども抑えるために競技場にて実施しました。
同じシューズであれば、1本毎に疲労が蓄積するため、後半になるにつれて、平均心拍数や最大心拍数が高くなってきます。しかしながら、今回の計測実験での結果はそうはなりませんでした。
ヴェイパーフライ使用時のときに限り、平均心拍数と最大心拍数が抑えられます。
なぜそのような結果になるのかは、前段で書いた反発エネルギーの活用により、脚の返しのエネルギーが抑えられたことにあると考えています。
ひとつエピソードをご紹介しますと、私自身が、ヴェイパーフライを履いているときに、他チームの指導者の方に「脚の引き付けが良くなったな」と言われました。主観と客観が一致したと感じました。
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更に効果を得るための補強トレーニングについてもまた書きたいと思います。
6年ぶりに5000Mの14分台を出すことができましたが、トレーニングだけではなく、シューズの効果と、更に効果を得るための補強トレーニングが有効であったと感じます。
実際に、マラソン完走クラブのスタッフ陣で計測会を実施しましたが、フォアフット以外の選手もヴェイパーフライ4%による効果が確認できています。
17年振り自己ベスト3000m8.25 |
■ ヴェイパーフライ4%の効果を引き出すポイントは「接地時間」にあり
着地の瞬間がフォアフットか否かがポイントではなく、シューズからの反発エネルギーを如何に前方に向けるかがこのシューズのポイントです。反発エネルギーを前方に向けるには「接地足が体の真下を通過してからの接地時間」を確保する必要があります。
「接地足が体の真下を通過してからの接地時間」が短いと?
接地足が体の真下を通過してから、すぐに接地足の踵が浮き始めて、地面を蹴ることになりますので、当然上方向に飛ぶことになります。(極端な例で、体の真下で踵が浮き、地面を蹴るとほぼ真上に近い方向にしか飛べません)
「接地足が体の真下を通過してからの接地時間」が長いと?
まずは接地足で体を前方に押し出すことになります。エネルギーのベクトルが前方に向きます。そして、体の真下を通過してから遠い位置で接地足の踵が浮き始めて、地面を蹴ることになりますので、更に体を前方に押し、飛ぶことになります。
■ シューズからの反発エネルギーが脚の返しが速くし、楽にしてくれる
「接地足が体の真下を通過してからの接地時間」が長い。この時にヴェイパーフライの特徴、効果が発揮されます。固いプレートが体重を支え、エネルギーをため込んでいます。
離地の瞬間にプレートが戻ろうとため込んだエネルギーを放出します。接地足がそのエネルギーで前方に押し戻されるため、自分の力+プレートの反発エネルギーにより脚の返しが速くなります。プレートの反発エネルギーがあるため、楽に脚を返せます。
(従来のシューズですと、固いプレートが入っていないので、シューズにエネルギーをため込むことはできませんので、自分の力のみで脚を返す必要があります。)
■ 同一条件での計測で心拍数が抑えられることを確認
ヴェイパーフライと2社(AsicsとMizuno)のマラソン向きのシューズで比較する実験をしました。1000Mのインターバル走を、1本毎にシューズを履きかえて計測します。スピード、ピッチ、ストライドを固定し、風向きの影響なども抑えるために競技場にて実施しました。
[計測機器] GARMIN ForeAthlete 935 | |
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同じシューズであれば、1本毎に疲労が蓄積するため、後半になるにつれて、平均心拍数や最大心拍数が高くなってきます。しかしながら、今回の計測実験での結果はそうはなりませんでした。
ヴェイパーフライ使用時のときに限り、平均心拍数と最大心拍数が抑えられます。
なぜそのような結果になるのかは、前段で書いた反発エネルギーの活用により、脚の返しのエネルギーが抑えられたことにあると考えています。
ひとつエピソードをご紹介しますと、私自身が、ヴェイパーフライを履いているときに、他チームの指導者の方に「脚の引き付けが良くなったな」と言われました。主観と客観が一致したと感じました。
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更に効果を得るための補強トレーニングについてもまた書きたいと思います。
6年ぶりに5000Mの14分台を出すことができましたが、トレーニングだけではなく、シューズの効果と、更に効果を得るための補強トレーニングが有効であったと感じます。