芝生でのトレーニングは年齢が上がるにつれてより重要になる

長距離ランナーにとって、芝生や不整地でのトレーニングは有効です。実業団も高校や大学の陸上部でも取り入れているのは、有効であることを実感してあるからです。

狙いや効果は様々ありますが、その中でも市民ランナーにとって重要な要素があります。

□ 疲労の軽減

コンクリートの上を走るよりも、体が受ける衝撃は小さいです。地面のやわらかさと、スピードが出しにくい(つまりは、着地の衝撃が小さい)ためです。

年齢が上がるにつれて、疲労回復の力は低下してきます。しかし、その中で、心肺機能に刺激を入れる回数を増やし、トレーニングの質と量を維持、向上させなければ記録は向上してきません。

□ 日本在住のケニア選手

日本選手と比較して、芝生や不整地で走る割合が高いです。それは、地元ケニアで芝生や不整地、そして、土のトラックで走ってきていて、その良さと活用方法を掴んでいるからと思います。

以前、ロンドンマラソンにて、招待選手にもなっていたケニア選手から活用方法と考え方について質問をしました。回答の中で、特に強調していたのが『ダメージの小ささ』です。まだ若く回復力の高い彼らでも、トレーニングの質と量を確保するために工夫をしています。

□ 日本一の市民ランナー

とにかく芝生を選ぶジョギングに驚きました。狭い芝生でも短い芝生でもとにかく芝生があれば芝生を走る徹底振りでした。加えて、シューズも厚いクッション性の高いものを使っています。レース以外では『足を守る』ことに注力し続けていました。レース後も、クールダウンをすぐに行い、ホテルに戻れば、水風呂に直行という徹底振りです。

□ 筋肉痛は勲章ではない

同じ負荷を掛けたときに、筋肉痛を極力押さえるために努力するということが大切です。
筋肉痛か勲章であれば、固い路面で、薄いシューズで走り、トレーニング後にクールダウンを行わず、アイシングもしないことで得られます。

ランナーにとって得たいのは、記録です。そのためには、足を守り、ダメージを押さえながら、質と量を確保する必要があります。少しでも芝生や不整地でのトレーニングを取り入れていただきたいと思っています!(捻挫防止の対策もお願いいたします)
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