ハーフはフルの指標になるか

世田谷246ハーフマラソンに今年も出場しました!結果は、大会新記録で2連覇することができました。
今回、トレーニングの一環として出場することにしていました。公認大会で記録を狙う場合には、アップダウンの多い世田谷246ハーフマラソンよりも、全体的にフラットでかつハイペースの集団が多い上尾シティハーフマラソンを選んでいます。



フルマラソンの指標になるか

「フルマラソンで4時間を切るには、ハーフマラソンをどれくらいで走れば良いでしょうか」というご質問を頂くことが多いです。ハーフマラソンとフルマラソンのタイムの相関からは、2.14で割ることで、目安の数字は出てきます。

4時間00分÷2.14=1時間52分

この2.14という数字は、ランナー全体の平均値です。1時間52分に届いていなくても達成できる方もいれば、それよりも数分速くても達成できない方もいます。指標ではなく、参考程度にしていただきたいと思っています。
(念の為ですが、全力のハーフマラソンと全力のフルマラソンの数字で計算します。コースの厳しいハーフマラソンとフラットなフルマラソンでは、係数も変わります)

フルマラソン目標÷2.14でハーフマラソンを走り切れても切れていなくても、フルマラソンで成功するためのトレーニングの方向性としては「走り込み」です。

タイプや走力、月間走行距離、時期などによりスピードを出すトレーニング割合が高くなることもありますが、走り込みの方向性は変わりません。

ハーフマラソンを活用して強化する

今回は前日に約30kmを走り、ハーフマラソンとのセットトレーニングとしていました。また、ハーフマラソン後には皆さんと練習会で走り込みました。

なぜセットトレーニングにするのか。
それはハーフマラソンに出場すると、成功率が下がるという統計があるからです。トレーニングの一環として出場するつもりが、前日に調整をするなどして、走り込み量が低下するため、そのようなことが生じます。

今回、マラソン完走クラブの方々の中で、フルマラソンが近い方は、トレーニングとセットにされている方が多かったです。これは目標のフルマラソンに対して、大きなプラスになりました!

集団走の活用が成功率を引き上げる

さては、話は変わりまして、集団走についてです。
どの距離であっても集団走を活用することが成功率を引き上げます。これは単に風除けとして、周りの選手の力を借りるというだけではありません。視線の安定はフォームの安定に繋がりますし、ペースを任せることで効率的な動きをすることに意識を持っていけます。

その事例として、今回の世田谷246ハーフマラソンでの出来事をご紹介します。

5km付近までは、先頭集団以外の集団はなかなか落ち着かず、分裂したり統合したりを繰り返します。スタートで出遅れたランナーが上がってきたり、それに乗るランナーがいたり、焦ってペースアップをしたり、最初に速すぎて落ちていったり、様々な選手がいるからです。

5kmを過ぎるとほぼ安定してきて、この選手と走ろうというのが見えてきます。そして、後ろに付いて引っ張ってもらうのですが、元気に引っ張り続けてもらえることは基本的にはありません。

引っ張る方には前述のメリット(風除けやフォームの安定など)はなく、引っ張られる方はメリットがあるためです。そのため、譲り合いになっていき、全員でペースダウンしていきます。

上尾シティハーフマラソンでなぜ記録が出るか

上尾シティハーフマラソンには速い選手が多く、小規模(3〜6名ほど)の集団が非常にたくさんあります。先頭交代が行われないと小規模集団のペースは下がります。そうなると後続の別の集団に追いつかれ、中規模の集団になる。そうなるとまた位置取り争いも起きて活性化していきます。これが繰り返されて、ペースが上がります。

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