2時間29分56秒!別府大分毎日マラソン
余裕から一気に険しくなり、終盤は防戦一方。そこからの死力を尽くしての反撃というレースでした。
26kmまでは本当に快適でした。
皆さんとの走り込みと、1月のペース走のおかげでこれまでに無いくらいの余裕です。中間地点を1時間13分36秒でしたので、2時間26分台が見えていました。
そんな時に、右のふくらはぎに張りを感じ始めました。32kmでは集団に付くので精一杯。ピッチを上げたり、負荷分散をするものの悪化していきます。
35kmから苦悶
ここまで1kmを3分30秒平均を少し切っていましたが、ついに遅れました。2時間2分30秒から17秒遅れです。(2時間28分00秒ペース)
2時間30分より2分速いが、3分45秒/kmでは行かないと危うい。ただ、右足が使えなくなってきたので、維持が難しい。ピッチも使うが、それでも厳しい。
左荷重作戦
谷口浩美さんのように頭を傾けます。
左足に走らせたいので、頭を左に、左腕の振り幅を大きくし、右肩を上げます。
そうすると左足が優位になり、スピードが戻ってきました。左足が持つかは分からないですが、そこまで脚は元気でしたので、やるしかないです。これでペースが安定して、右足の張りはやや軽減されました。
1km走る毎に計算の精度は上がります。全く余裕はなく、ラスト5km地点でも間に合うかギリギリ、心が折れそうです。ただ、2時間30分切りの報告をするんだという一心で押し込み続けます。40kmを過ぎて、ラスト2kmの看板で残り時間は、7分30秒を少し切っているか。3.45/kmを死守したいのですが、やや向かい風。
周りも同じ目標に向けて、もがいてもがいています。その中でも元気なランナーを追うようにしながら、常に振り絞っています。
ラスト1kmで攻めに転じる
ラスト1kmの看板で、残り3分30秒。今大会は距離表示が少し不安定で、「2km地点がずれていたか」と思いましたし、「ここが間違ってくれていたら(950mとか)」とも思いましたが、とにかくペースアップしか選択肢がありません。
川沿いに入ったところで、下り坂があるので、そこから一気にペースアップ。右足の不安はありますが、切れなかったら負け。撤退はしない。右足が危なくなれば、高速ピッチを使う余力はまだ残っています。
タイムへの不安と苦しさの両方が押し寄せますが、押し切る決意でペースをできる限り上げていきます。不安で仕方なく、残り時間を見ながら、競技場へ。
ラスト400mのリミットは80秒。なんとか84秒はありそうに見えますが、ゲートから入るため正確ではありません。残り300mで63秒。脚が攣ったら、もう終了です。バックストレートもそのまま押して、残り200mで43秒。
ここで届きそう。ラストの直線に入るとゴールタイマーも見えます。2時間30分へのタイムもアナウンスで読み上げてくれて、押し込む。ラスト20mで届くことを確信し、大きく腕を広げてのゴール。
何度も心が揺らぎましたが、勝負強さは自分の持ち味と思い粘り続け、そして、クリアすることができて、本当に良かったです。