ヴェイパーフライ4%とズームフライの違いを確認する必要はない。

NIKEの厚底シューズといえば、ナイキ ズームヴェイパーフライ 4%(25,920円)とナイキズームフライ(16,200円)。この他にもナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート等のモデルもあるが、まだ手に入れることは難しい。
ヴェイパーフライ4%とズームフライは、見た目は近しい。コンセプトも同様である。
上位モデルのヴェイパーフライ4%と廉価版のズームフライという位置づけではあるが、両シューズを履き比べると全くの別物である。重さの比較や反発性の比較の意味が無い。

■全くの別物のシューズであるため、比較することに意味がない

廉価版で比較的購入しやすいズームフライを使い、“自分には厚底シューズが合っているか?”を確認してから、ヴェイパーフライ4%を購入するか判断しているランナーが多くいる。しかし、これは避けた方が良いし、避けるべきである。

選択肢は、3つしかない。
(選択肢1)ヴェイパーフライ4%試し履きせずに、ヴェイパーフライ4%を購入する
(選択肢2)ヴェイパーフライ4%試し履きして、ヴェイパーフライ4%を購入する
(選択肢3)ヴェイパーフライ4%を購入しない

幸いなことに、スタッフ陣は先にヴェイパーフライ 4%を購入することができたため、ズームフライで厚底シューズの良し悪しの判断をすることがありませんでした。ヴェイパーフライ 4%を履き、その後、ズームフライを履いたときに、こんなにも違うのかという驚きがありました。

NIKEは、ズームフライによって効率が改善されるとは言っていない
ズームフライも非常に良いシューズであるが、以下のNIKEの説明(赤字箇所)にあるように、あくまでも他のナイキシューズと同等の効率である。
ヴェイパーフライ4%のように、効率が良くなっているとNIKEさえも述べていないのです。

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レースでも、トレーニングでも。ズーム フライこのシューズは、決してスローペース向けではない。クッショニングは、ナイキの最も軽く、反発性の高いフォームの1つで構成。その中に搭載されたカーボンナイロンプレートが推進力を与え、速いペースをキープ。 快適な履きごこちは、ズーム ストリーク 6と同等の効率をもたらすと検証されている。 マラソンのラストスパートでも、トレーニングの追い込みでも、きみの自己ベストをうちやぶるための一足。

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■ズームフライの使用方法

 ○ トレーニングはズームフライ ⇒ レースはヴェイパーフライ
 × トレーニングはズームフライ ⇒ レースはAsicsやMizunoの薄いシューズ 

ズームフライも前に倒れる感覚を得ることができ、腰高を意識させるという点ではヴェイパーフライ 4%に似ているところがある。ズームフライでその感覚に慣れ、そして、ヴェイパーフライ 4%を使うことは良いです。

しかし、トレーニングでズームフライを使い、レースはAsicsやMizunoの薄いシューズを使うと、地面を捉える感覚が低下して、総じてスピードに乗りにくくなります。

■まとめ
ヴェイパーフライ 4%が気になるならば、ズームフライを経由せず、ヴェイパーフライ 4%をまずは購入することをお勧めします。
もし、ヴェイパーフライ 4%が合えば、ズームフライを購入し、厚底の感覚に慣れて、ヴェイパーフライ 4%を上手に活用する。

その”上手に活用”はランニングの基本である地面を効果的に押し込むことで実現できます。良い腕振りと良い上体の傾きを身につけることです。フォアフットでなくても数値的にシューズのメリットは計測できているので、今後機会があれば一度使ってみると面白いと思います。

<関連>ヴェイパーフライ4%はフォアフットでなくとも効果が得られる

<参考> メルマガ記事(ヴェイパーフライ4 %による影響をGARMINにて計測)

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